SSブログ

共通テーマ「一番びっくりしたネパール人」 [共通テーマ]

11月は忙しかったので、前回のテーマに乗り遅れた。
でも、まあ、いいや、ビスタ―レなのよ、この辺では。
2週間ぐらい納品が遅れたって、工期が遅れたって、〆切が遅れたって、
そお~んなの当たり前ですのよ、この辺では。ほほほ。
「なにをそんなにカリカリしてるんだ、全くもう」と
逆に言われかねませんのよ、ほんと、怒るだけ無駄です。

ネパールでおどろく事は、ほぼ毎日のようにある。
っつーか
単一民族国家で、出る釘は打たれる、
ような環境で育ってしまったナイーヴなニッポン人達、
海外に出ればそりゃあびっくりの連続ですね。
「ええっ、日本ではそんなこと考えられな~い」なんていうレベルでは、
もはや国際社会の一員にはなれないのだよ、君。(ってダレ?)

ネパール人のマイナス面でびっくりすることは数限りなくあるけど、
これはびっくりとはちょっと違うな。
どっちかというと「頭に来る~、むかつく~」又は「あきれる、笑っちゃう」
なので、そんなに驚きはしない。

そんな事、日本バブリー時代の広告代理店勤務の当時の私には、
毎時間レベルであった。
「こんなの今日中になんてできませんっ!
もう3日も徹夜してるのに!家にかえせーーー!!」(私>デザイナー)
「そこをなんとかっ!たのむっ!こ、これはボーナスだっ!」(営業のひと)
>そして収賄に負ける私--;
そんな生活に比べれば、今は平和そのもの。
スタッフが働かなかろうが、頼んだ事が予定通りできなかろうが、
「やっぱりね~」と「想定内の出来事」として受止める(しかない)。
ネパール人の「仕方ない」精神は世界一を誇るであろう。

そんなことよりも私が一番驚いたこととは、
実はこんなことであった。

何年も前の、とある本屋の主人との会話>

チベットから帰ってきたばかりの私に
サウジ(ネパール生まれのインド人)>どうだったチベット?
私>いや~、良かったよ。すっごくきれいだった。空が青くてねえー。
田舎のほうは、もうだ~れもいなくてねえ~。
サウジ>ふう~ん、よかったねー。他に好きな所はどこなの?
私>そーだねー、アイルランドの北のほうとか、スコットランドの北とかも
いーよねー、誰もいなくってさー。ほんっときれい。ビューティフル。

するとサウジはちょっと眉をひそめてこう言った。

サウジ>なんで誰もいないのがきれいなの?君は人間でしょ。
人間が一番美しいんだよ。ヒューマン イズ ビューティフル そうでしょ?

私>・・・@@ぅぅっ

あああ、深い。深いぞ、オヤジ!

久しぶりの驚き、目からウロコでした。
そして私の心には、青い空、誰もいない大地ではためくタルチョがフィ―ドアウトされつつ、
巡礼中のばあちゃんのきれいに透き通った目、
わたしを拝んでくれたアニラ(尼さん)たちの顔、
ひとり息子を殺されてもなお「人は恨まない」と笑う叔父さんの顔、
などなどが走馬灯のごときよみがえったのでした。

ビューティフル・ヒューマン・ライフ

スジャータに川辺で牛乳をもらった時の仏陀の心境に
少なりとも近いような気分でした。

こういったスルドク深い議論にはインドでも良く出会います。
日本人は「世間話でお茶をにごす」のが得意ですが、
インド人はぐいぐいと核心をついてきます。
本音を言わないと納得してくれないようなところがあります。
さすがインド9000年の歴史です。だっけ?

あれ?テーマはネパール人でしたね。
実は私、ネパール人良く知らないんですよねー。
っていうかネパール人っていろんな人種(33でしたっけ?)がいるんで、
それぞれの個性が違います。
だから一概には言えませんよね。
おしまい。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。