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ロサールとおばあちゃんのコブ [チベット]

久しぶりにジャワラケルに行って来ました。
某UNのお方が「カーペットが欲しい」とおっしゃるので、
「それだったらぜひジャワラケルのチベタンキャンプの工場で!」
と(いつものように)半ば強制的に連れていってさしあげました。
ジャワラケルの絨毯工場は、チベット政府直営なので、
働く人もウールの仕入先もすべてチベット人達です。
キャンプの住民(特に女性)の多くが、その昔から
ここで働いて生計を立てております。

私の情熱的なセールス・トークに心打たれたのか、
買わないと人でなしや、と言わんばかりのオーラを感じたのか、
大きな絨毯1枚とラグ2枚お買い上げいただきました。
ありがとう~。My Friend~。らヴ~。

さて、ロサールはもう週末に迫っているのですが、
ジャワラケルではふたりの住民が相次いで
病のため亡くなったので、
今年のロサールは(も)厳かに執り行うという事になりました。

以前は、広場に舞台やテントを張って、
ダンスや音楽、ゲームなどで楽しく盛り上がり、
大いに飲んで食べて笑って、
ロサールと言えば、「ウキウキわくわくの楽しいお祭り」だったのですが、
この数年間もの間、チベタン達はしんみりしたロサールを過ごしています。

チベット動乱の時期から、ロサールが来ても
すっきりと「祝う」ことが出来ません。
胸に色々な思いがつかえてしまいます。
ツェワンも今日は風邪を引いていたせいもあったし、
近所の人が亡くなったばかりで、
なんだか元気がありませんでした。

でも若い子だけ集まってのパーティも予定しているので、
ぜひそこで、少しはハメをはずして楽しんでもらいたいなあ、と思います。
ちなみにこのパーティですが、
会費700ルピー>持ち寄りのロサールのご馳走&チャン、
チベット・ダンスとミュージックのパフォーマンスもありで、
2月15日(月)、カトマンズ某所で行ないます。
知り合いの知り合い、ぐらいまでは許容範囲なので、
参加したい方がいましたら、私にご一報ください。
(もちろん私の連絡先をすでに知っている方に限らせていただきます)

私は今週末は、ボダにお参りに行きます。
あちこちでカプセをいっぱいもらうでしょうから、
いつものようにしばらくは、
毎日おやつにカプセの日々が続きます(笑)

●おばあちゃんのコブ

さて、ところで、前に老人ホームのおばあちゃんの足に出来たコブを取る、
という話をしましたが・・・・
あれから、耳の遠いおばあちゃんに大きな声で
何度も何度も手術について説明し、
何度目かでようやく内容を納得してくれたのですが、
結果・・・・・「やっぱり取りたくない」という結論に達したようです(^-^;)。

理由は、まずは「少し怖い」のと、
「人生(カルマ)が変わってしまうかもしれない」とのことです。
「そんなことはない」と説明したようですが、
説明していたはずのその人も段々そんな気がしてきて、
最終的には、おばあちゃんに説得された形になりました(笑)。
まあ、痛くないし、良性だという事で、
お医者さんも「嫌がるのに取る必要は無い」との事。
、、、、「無理やり取って、おばあちゃんが生まれ変わった時に、
運命の人と会えなくなったりしても困るよな、確かに。」
と私も妙に納得した次第です。うんうん。

日本人もホクロとかむやみに取るとその人のツキが落ちる、
なんて考える人もいますよね。
私もそうです。なるべくしてなったり、あるべくしてある物を
人間の意志でアレコレするのは、なんとなく自然に背くような・・・
そんな気がしたりもします。
ああ、でも小じわとシミは取りたい・・・

コブは、おばあちゃんが取りたくなったら、
また病院に行けばいい事なので、そっと見守る事にしましょう。

ではみなさま、

ロサール タシ デレ
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