ネパールの向上

　うちの駐車場前の路地には、パタン市の運営するゴミ収集車がやってくる。「ウ～～」とサイレンを鳴らしてくる時間が毎晩9時過ぎ。以前は朝だったり、夜だったり、こなかったり、とマチマチだったのが「王様の日２．１」から真面目に毎日来るようになった。しかしなあ・・・毎晩9時過ぎに「ウ～」っと聞こえてからゲートの外までゴミを出して、収集車が来るのを待っているのは非常にメンドウクサイ。生ゴミはコンポスにしていても、うちは店なので結構他にもゴミが出る。毎晩「よいしょ」とトラックにゴミを投げ入れるのも結構な力仕事だったりする。（ゲートマン？いませんよ、うちには；；）
　というわけで、回収に来てくれる地元のゴミ収集業者に依頼している。しかし、このゴミ屋、結構いい加減。良くて2日にいっぺん、ひどい時は1週間近くも誰もやってこない。さいそくの電話をしても無駄なので、この頃はあきらめていた。月に一回来るはずの150ルピーの集金も3ヶ月、4ヶ月毎。集金のときに文句を言っても毎回「今後はちゃんとする」とニッコリでおしまいさ。
　ところが！数日前、オーガナイザーという人物がやってきて、ゴミ収集の具合はどうかと聞いてきた！今度から毎日来るし、来なかったらすぐに電話をしてくれと言って去っていった。そして、なんと本当に毎日ゴミ回収に来てくれるようになった。すごい！
　やればできるじゃん、ネパールよ！！

　ところで昨日は王様が、パタン市民との交流をするために、「歩いて」やってきた。おかげで、プルチョウクも全面通行止め。うちはとってもヒマな一日であった。「歩いてくる王様」・・・率直に言って、「変わってるな～」と思う。これって国レベルでは、「天皇が銀座を歩いてる」のと同じようなものだよねえ。でも夜のニュースで見てたら、いつもは王様の悪口言ってる市民達、嬉しそうに王様に花を捧げたり、握手してもらったり、サインもらったり（？）、結構楽しそうだったな。中には「涙している民」の映像なんかもあったりして、GOODプロパガンダ！「ネパールの今後の発展」スピーチもしつこいってくらいに「庶民への責任」って言葉が盛り込んであってGOOD!「環境汚染だけでなく、ありとあらゆる分野（政治ふくむ）での”汚染”を排除するよう努めなくてはならない」というスピーチには「お、いいこというじゃん」と思ってしまった。
　・・・なんか平和だよな、ジッサイ。