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共通テーマ「ネパール人の金銭感覚」 [共通テーマ]

ああ、そうだった。
ネパール・ブロガーの共通テーマの日があったのだった。
停電にかこつけて、最近更新を怠っているばなな猫。
いや、そうじゃないんです。この頃なんだか忙しいんですよー。
娘が風邪で寝込んで、母猫がへろへろだったり、
暖かいからつい、ピクニックに行って雨に打たれたり、
庭で日向ぼっこしたり=^^=にゃあ。

さて、共通お題目「ネパール人の金銭感覚」プンツォク・ニィドゥン
深い話題ですよね、これ。
この「感覚」って要はカーストの数×星の数ぐらい様々なんじゃないでしょうか。

私の身近にいるネパール人の金銭感覚を順番に紹介してみましょう!

●某有名ビジネスマンS氏
>先祖代々資産家なので、お金に対してとてもスマート。
見えるところは質素。たとえば愛車も古臭いニッサン、
会社の所有する車もすべて古い。
忙しくてどうしようもない時以外は自分で運転する。
しかしっ、自宅にはかなり高級な新車が2台あるのを私は見逃さない。
服もこざっぱりと地味だが上質。
もちろん海外で教育されているので、お金の使い方は鋭くソツ無し。
息子は20歳にしてMBA、アメリカでバリバリに働く。
まあ、言ってみればお坊ちゃんだが、世間をようく理解している。
無駄なお金は使わない。必要な投資はする、目立たないように。
土地はどんどん買う。

●某有名銀行のお偉いさん
>先代はこの辺の領主様、でも元々は農民。つまり成り上がり。
銀行設立で大もうけ。
ローバーの新車を2台も買う。ついでにマツダも買って3台目。
毎日毎日運転手に車を洗わせてピカピカ。これ見よがし。
孫たちはイギリスに遊学中。
捨ててあるゴミの内容からすると、かなりの高級品嗜好。
葉巻とかお高い洋酒の箱とか、わしらには手の出ない
ケロッグのコーンフレーク(ひと箱400ルピーぐらいする)なんかの
空き箱が裏庭にどんどん捨ててある。
しかし、ケチである。
ドでかい家、家族総勢8名に使用人はふたり。
朝から晩までこき使われて月給はたったの2000ルピー。
くだらない物にお金を使うくせに、お金にがめつい。
某 BC Cafeの大家。家の修繕費なんて払ってくれたためしがない。

●一般市民D君
月給5000ルピー、独身。かなりもらってるほう。
他の友達は月給3000~4000ルピーぐらいだし。
家賃900ルピー、今欲しいもの、ケータイ電話、テレビ。
最近新しいCDウォークマンを買ってゴキゲン。
田舎の両親からお金を送れと催促されているが、
つい自分の欲しいものを買ってしまうのでいつも怒られている。
友人は外国に行って月給1000ドルとかもらってるのに、
俺ってなんかアンラッキーだよな、となんの努力もせずに愚痴る。
休日は友達とビール飲んだりして過ごすし、
タバコ代もけっこうかかるし、衝動買いもするので、月の中盤で前借。
せっかく買ったものでもあんまり大切にしない。
金銭感覚は小学生並。預金なんて当然無し。
いつかやってくるはずのラッキーを待ち続ける。

●一般市民Bさん 昔は夫の月給7000ルピーでのんびりと暮らす。
月給3000ルピー、外国人の家庭でお手伝いさんとして働く。
夫はインドへほかの女性と駆け落ち、子供2人をひとりで育てている。
家賃、食費、光熱費、学費、医療費をこの3000ルピーでまかなわないといけない。
涙。
最近は夕方から3時間、ほかの家でも働く事になったので、
1000ルピー収入が増えた。これで少しは楽になるか?
いや、そんな事はない。
金銭感覚?・・・今の彼女にとっては贅沢な響きでしかない。

●一般市民Tさん 小さい時から貧乏。
月給3500ルピー、うちのディーディー。
失業中の夫と子供2人、お姉さんとその子供達、
という家族構成の中で唯一の稼ぎ頭。
いったいどんな生活をしているんだろうか。
たまに甘いお菓子をあげたりすると、
「子供に持って帰る」と紙に包んでしまう。涙;;
それでも月給3500ルピーの仕事があるだけ彼女はラッキーである。
普通は工場で働いても月2000ルピーぐらい。
なぜ外車を3台も買えるお金持ちがこういう極貧層を
助けないんだろう、なんてことは思ってみても仕方が無い。

●学生D君19歳 イマドキの若者
お父さんが外国に出稼ぎに行っているので結構金回りは良い。
最近は家を新築して、お母さんも有閑マダム。
学校がえりは行き付けのタメルのカフェでたむろするのが日課。
最近は色々なドラッグが増えて、色々試したいのでお小遣いはみんなドラッグと
週末のクラブ通いで消えていく。
ファッションにも気を使うし、バイクも欲しいし、
「なんで俺のオヤジってもっと金持ちじゃなかったんだろー」と恨む。
今度の試験もまた落ちるんだろ~な。

国そのものがお金を有効に使っていないんだから、
市民達がお金の使い方を学べるわけも無し。
ワイロ御殿が竹の子のごとく立ち並ぶカトマンズ。
「お金が無い?また誰かに貰えばいいじゃない」
これもひとつの金銭感覚かな。

日本人的感覚からすると
「ネパール人の金銭感覚ってくるってる」けど、
ネパール人からすれば、
エベレストに登るのに何百万円も使う外国人も
狂ってるかも。


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コメント 2

かりんとう

いつもばなな猫さんの暮らしいいな~と拝見させていただいてます。身近な方たちのお話楽しかったです。結局日本人と同じかな?大家さんのようにお金持ちはケチで若者は最新の物やカフェに費やす。ただ「お金が無い?また誰かに貰えばいいじゃない」みたいな人の比率が多いのですかね。確かにお金があるからこそエベレストも登れるのですね~。「国そのものがお金を有効に使っていないんだから・・・・」ははぁ~おっしゃるとうりですね☆
by かりんとう (2006-03-20 20:22) 

ばなな猫

かりんとうさま>コメントありがとうございました。そーですね、日本人だって「?!」という金銭感覚の人々、山ほどいますよね。うちの友人達なんて、グッチのブーツ8万円、やらホリデーはバリ島で、やら、マンションのローンが厳しいといいつつもの豪遊三昧・・・。グローバルに考えたら、そのブーツ代、ちょっと待った!少しは寄付でもせんかい、と言いたくなりますが・・・文化とはそーゆーもんですよね。はははxは。
by ばなな猫 (2006-03-23 14:35) 

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