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ダルバート・・・・
それは、日本人にとっての「ご飯と味噌汁と漬物」、チベット人にとっての「ツァンパとバター茶」、イギリス人にとっての「パンとイモ」、イタリア人なら「パスタと肉とワイン」みたいなもんで、つまりネパール人にとっては、「なくてはならぬもの」「これ食べないと、どーも食べた気がしない」ものです。
要は豆のスープ(ダル)と野菜カレー(タルカリ)と軽めの米を炊いたもの、それに味の濃いアチャールのセットが基本です。味はそれぞれの家で味噌汁の味が違うように、千差万別。うちのまかないも毎日毎日(まあ、よくあきもせず)ダルバートですが、日本人の私は、どっしりした日本米じゃないと食べた気がしないため、タルカリ+日本米の組み合わせの毎日です。スタッフは、タイチン米という地元の安上がりな米を食べてます。ネパールのお米は軽いので、ダルバートはどちらかというと「さらさら食べる」というカンジでしょうか。しかしご飯の量は半端じゃないですよ。日本米1キロ55ルピー、タイチン米1キロ30ルピーですが、2倍は食べないとお腹にたまらないので、うちのスタッフ達は多分ひとり頭、一食につき1合半はかるく食べてます。実際私もよそのお家でダルバートをご馳走になるときは、なぜかその位の量のご飯がさらさらと入ってしまうから、あら不思議。ちなみに一般家庭ではタイチン米より、もうちっと高級なお米を食べているようですが。
さて、問題はその「食べ方」です。うちらが味噌汁とご飯をスプーンで食べないように、ダルバートは絶対的に手で食べるのがおいしいです。家庭内でも英語で会話してるような、最近よくある気取ったネパール人金持ち家庭では、スプーンなぞ使ってるらしいですが・・お笑いです。冷たいステンレス・スプーンで食べるダルバートって、味気ないものです。ネパール人宅にご飯に呼ばれて、ひとりだけスプーンを使って食べるのも、なんかみっともないですね。個人主義をまかりとおす白人ならまだしも、うちらは同じアジア人なんだし、ぜひ上手なダルバートの食べ方、学んでください。
難しそうですが、コツをつかめば意外に簡単。まず、
手を洗う(基本)
右手だけ使う(基本)
多分コツは、
●初心者はあんまりダルをむやみにご飯にかけない(やわらかくなりすぎて難しくなる)
●主に使うのは、中指、薬指、小指と親指の横腹
●口に入れられる量を目件して、お皿に中指と薬指で軽く押さえつけ、さらに山を作る
●その山を軽くまるめた中指、薬指、小指の第一間接から第二間接ぐらいに収まるよう、親指の
横腹を使ってすくう。
●そして3本の指を口の中に運んで(スプーンの要領で)、すばやく食べる
私は、手が小さいので、親指を使うとうまく食べられません。
以上は、前にドサ屋で11歳ぐらいの女の子が、とてもエレガントに食べていたのを見て、真似してみたらうまくいったので採用している方法です。
箸はやっぱり漆塗りよね、とか、わしは天然木がいい、とか軽いのがいいとか、重いのがいいとかいろいろあるように、きっとその人の手に合った食べ方があるのでしょう。
ああ、しかし毎日ダルバートじゃあきるよな、まったく。
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