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無事到着しましたああ!>空港から家にin 久しぶりのネパール、つまりバンダ [カトマンズ]

旧正月に関係してか、満員の大韓航空も
インチョン空港の快適なトランジットホテルで、
ぐっすり眠った朝の旅なので、楽勝であった♪
機内食のビビンバ、おいしゅうございました。
なかなか座らずにおしゃべりばかりしているネパール人に、
ちょっと声を荒立てていたエアホステスさん、
苦笑いな顔に、地が出ていてかわいかった。

「ただいま機体右手にエベレストが見えます」のあたりで、
「カトマンズ、気温は16度、快晴」とパイロットのアナウンス。

「あーーーーーーー、良かったーーーーーー。着地できるね。」
(詳しくは>http://blog.so-net.ne.jp/banana-cat-cafe/2006-12-13

難なく着地して(ちょっとブレーキが荒かった)、
VISAカウンターも割とすいすい。
成田で荷物をKTMまでチェックインしたせいか、
うちらの荷物は最後の最後にやっと出てきて、ほ。

いやあああ、しかし、韓国人の食文化の深さを
ベルトコンベアーの上に見ましたよ!
登山隊の荷物であろうか。
いやあ、出てくる出てくる。荷物はほとんどが食料。

米、もちろんキムチ、コチジャンのドラム缶(ぐらいあった)、
唐辛子の缶に辛ラーメンの箱、山ほど。
あとはなんだろう。何十個とあった麻の袋には、
あれやらこれやらのおいしいものが入っているに違いない。
あっぱれである。
日本の登山隊もかつては米やら味噌やら醤油やら沢あんやらを
持ってきてたんだろうなあ・・・
まあ、梅干は今でも持ってきてるかな。

まあ、いいや別にそんなこと。

さて、実はここまでは前置きである。
ここからは、
なぜタイトル
「無事到着しましたあああ!>空港から家」
にこの様に力が入っているかを切々と語っていくばなな猫なのである。

飛行場を出ると、そこにはばなな猫パパが待ち受けていた。
久しぶりの娘ネコとの再開に、顔も何もかもくしゃくしゃである。

さて、「車は?」

「それが・・・・」

「ま、まさか・・・」

「そう、そのまさか」

「ええっ!?バンダなの?」

「そう、バンダなの」

「なにいいいいいいいいい!!!」

しかし、怒ってはいけない。
政権が変わろうが、王政が廃止になろうがなんだろうが、ここはネパール。
バンダは生活の一部である。やめるわけがない。

しかし理由を聞いてへなへなした。
前にも起きた、あの事件。交通事故への抗議だという事らしい。

ネパールにはとっても変な法律があって、
交通事故を起こして、その被害者がなくなった場合、
たいていの場合は示談で済む。
聞いたところによると、子供だと2~5万ルピー(3万円から7万円くらい)、
稼ぎ頭の男でも、まあ6~20万ルピー(9万円から30万円)の
補償で済んじゃうらしい。
しかし、示談でも払えない場合は、交通刑務所に何年か入れば、
それで事件は幕を閉じる。

しかし、被害者が大怪我をした場合、
入院やら手術やらしたとすると、示談金の額以上の出費になりかねない。
しかも、被害者に障害が残ったりした場合、
一生涯の医療費を払い続けねばならぬ。

なので、事故を起こしたりすると、インドに逃げちゃう奴も多い。

しかし、逃げちゃうなんていうのは、まだカワイイ。

実は、ネパールには「二度轢き」という怖ろしい習慣がある。
(ツーリスト諸君、良く覚えておこう)
つまりっ、
「被害者が死んだ方が、出費が少ない」
という理由から、

生きている被害者を もう一回轢くのである。
事によっては、3回、4回、そう、死んでしまうまで、である。

残念なことに何年か前に、バイクとトラックの事故の巻き添えになった
未来ある邦人女性が、このようにして命を失っている。

というわけで、ネパールの田舎道で
誰も見ていない時に、万が一事故に遭ったら、

「とにかく逃げる」

である。

運転手が近寄ってきても、「助けてくれる」なんて思ってはいけない。

「とにかく人気のある方に逃げる」

が正解、なのである。

ツーリスト諸君!ネパールのダーク・サイドも知っておこう!

話をバンダに戻そう。
そう、つまりまたこの傷ましい事件が発生したのである。
犠牲者は女子中学生。
助かる命を奪われ、そしてその運転手は
目撃されたため逃走。見つかっていないらしい。

そこで、市民が怒って、「法律を正せ!」と交通機関バンダ(ゼネスト)
に発展したのである。

・・・・まあ、筋は通っている。

が、しかしっ!
私の飛行機が到着するときはやめてくれっ。
どーやって家まで帰るんだよおお?

実は、どんなバンダの時にでも、結構タクシーは走っている。
もちろん、ここぞとばかりに値をつり上げてくる。
たいていの場合、相場の5倍も出せば、
(例えば市内から空港まで500ルピーくらい)
石を投げられようが何しようが、走ってくれるのが常である。

しかし、たまに運転手が引きずり出されてボコボコに、
なんて事もあり、そんな日の午後は、
決まって運ちゃん達は、ひっそりと様子を見つつ
夜を待つ(大抵バンダは日没と共に終わる)。

そしてその日が、そうであった。

「あれ?でもここ(飛行場)まではこれたんだ?」
「う~ん、でもオレの乗ってたタクシーの運転手、ボコボコにされちゃってさー」
「ええ~?」
娘:「ねえねえ、ぼこぼこにされたってなに?」
「いやああ、ははは(涙)、彼、いやだって言ってたんだけど、
だいじょうぶだよっていってさあ、
そしたらホントにぼこぼこにされちゃってさあ。
いやあ、かわいそうだった。あはは(涙)」
娘:「ねええ、ぼこぼこにされたってなにー?」
「あ、はは、はは」

もう笑うしかないのである。

つまり嫌がる運転手に「だいじょーぶだよー」と半ば無理やり
納得させ、しかしやっぱり途中で彼は車を止められ、
血の気の多い若者数人に窓越しで殴られた、ということらしい。
(※良い子のバックパッカーなみなさん、絶対に真似をしてはいけません)

「どこでボコボコにされたの?」
「コンベンションセンターのあたり」
「そっから歩いて来たんだ」
「そう」
「あははは、はぁ」
「ははは、はぁ」

「パパは大丈夫だったの?」
「うん、まあ、外人だし」
「・・・外人に見てもらえて良かったねえ」
「あははは、はぁ」
「ははは、はぁぁ」

さて、何はともあれ家に帰りたい。
さあ、どうしよう。
こんな日は、タクシーは本当に嫌がってどこにも行ってくれない。

でもまあ、こんな時のシャトルバスである。
聞けば、タメル循環ラインとパタン方面循環ラインがあるらしい。
仕方ない、ホテルヒマラヤから歩くか~。

と思い直してバスを待っていると、
ホテルヒマラヤの送迎バスが目の前を通った。

「乗せて~~~~」とお願いしたら、
「のんなのんな」と乗せてくれた。
こうしてばなな猫一家は、無事ホテルヒマラヤまでたどり着き、
大きなスーツケースをずるずると引きずりながら
クポンドールの昇り坂を歩く羽目になった。

そこにタクシーが通りかかり、
クポンドールからプルチョウクまで、
普段30ルピーぐらいの距離を200ルピーから180ルピーに
まけさせて、
ああ、まいほーむ、すいーとほーむ
に到着したのであった。

めでたしめでたし。

「ネパールは変わるのか?!」
・・・・考えるだけ無駄だな、と思わせてくれる
暢気な一幕であった。

そしておとといからは、毎年恒例の一日3時間停電が
始まっている。
そして、「みんしゅしゅぎ」を手に入れたネパール南部の住民達は、
「どくりつようきゅう」のデモ&交通妨害をしているらしい。

ま、昔も今も
けぇ・がるね~(What to do?)
ってかんじなのよね、ここは。


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