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シャボン玉 [トラベル]

あっという間の日本滞在一ヶ月半が過ぎ、そろそろネパールに帰ります。
今回の帰国中、心に残る出来事がいくつかありました。

その1
公園で娘とシャボン玉していた時、
下校中のランドセル、半ズボン、ちょっと太目のひょうきん小学生(2,3年生?)が
「ああ、シャボン玉だ!すみません!ちょっとわらせてもらってもいいですか?」
と宙に舞うシャボン玉を追いかけ、2,3個楽しそうに友達と割った。
その後、「ああ、楽しかったああ。ありがとうございましたあ!」と去っていった。

その2
子供用の滑り台の上でゲーム対戦していた男の子達5人に
「ねえねえ、ちょっと、どいてくんない?」と頼んだら
(うちの娘が遊びたがったから)、
「あ、いいっすよ。この辺ならOKですか?」と近くに
可愛く移動してくれた。
(決して私が怖かったからではない)

その3
フッ素を塗ってもらうため歯科医に行ったら、入り口で娘が大泣き。
フッ素そのものは、甘いオレンジ味やらぶどう味にしてあって
たいしてまずくないし、一瞬塗るだけなんだけど、
しゅわしゅわと泡状になるのが、すごく気持ち悪いらしい。
「もう甘いものはぜったいに食べないから、だからしない~」と絶対出来そうに無い
約束を無理やり私(母)としようとする。
そこへ、この歯科医の次男坊(小学校一年生)が通りかかり、
泣いている娘のそばにやってきて、
「でも、ご飯も食べられなくなっちゃうよ」
「オレンジ味のは結構おいしいよ」
などと娘を慰め励ましてくれたのだった。

「ほら、だんごムシ」と便所ムシを見せてくれたり、
「その植木はチクチクして危ないよ」とかおしえてくれたり、
なにかと親切な男の子だった。
結果は母の特権、「じゃあもうビデオも観れなくなるよっ」と
全く筋の通っていない脅しを使い、ほぼ無理やり完了したんだけど。

なんというか、
日本の子供達、
悪くないじゃん~
と思わせてくれる瞬間でありました。

うちの近所は少子化とはいえニュータウンなので、結構子供もいっぱい。
夕方前には公園で遊ぶ子供達とお母さんがうじゃうじゃ。
荷台前に3歳児、後ろに5歳児でママチャリ買い物姿の
母さんの姿は、ホント、美しいです。
子供二人にヘルメットをかぶせ、北風から守るためのひざ掛けに手袋。
これを着せて、ふたりを自転車に乗せて、買い物袋をハンドルに掛けて、
子供と大声で話しながら自転車こいで、
(うちの地元は、自転車優先ムードです、昔から)
で、帰ってからご飯作るんですよね。
母、すごいよなあ、全く。

こういうたくましい母さん達に育てられた子は、きっと大丈夫、と
脈略もなく安心するのでありました。

マスコミが大きく取り上げる部分だけ見ていれば、
最近の日本はイヤな事ばかりですが、
周りにある小さな幸せに目を向ければ、良い所ばかりが目に付きます。

もちろん気の抜けない部分もありました。
例えば、ちょっと挙動不審の男がいたりすると過剰に緊張しますし、
ストレスでイライラしている人々でいっぱいの厭なテンション電車の中、
テレビでは暗いニュースばかりが目立ち、
ああ、世の中はどうなってしまうの、と思ってしまいます。

でも、近所のママチャリ母さん達の姿を思い起こすと
「大丈夫だよー」と思い直せるのでした。

そして、でも、やっぱり私は、思ってしまう・・・
「やっぱ、ネパールってのんびりしてていいよなあ・・・」と。。。


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