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なぜない?ガソリン。 [カトマンズ]

 このところネパールの雲行きがまた怪しくなっている。
っていうか、まあ、100%予測どおりの展開、なんだけど。
マオ派と政府側の話し合いは座礁しっぱなしで、
タライ平原も選挙権やら人権やらを求めて荒れている。
誰にけしかけられているのかは、謎。
この全行程が小学生レベルのケンカ、と言っても過言ではない。
 
ま、これは
「33以上の少数民族(+カーストやらなんやら)で成り立っている小国家」
が民主主義国になろうとしている過程、
と、とれないこともないので(良く方に解釈すれば)、
ネパールの夜明けは遠い!というばなな猫の予言どおりに
事は亀進行するしかない。
だからもっと早くに猫を可愛がっておけばよかったのだ。
(猫を可愛がらなかったから国が繁栄しない>ばなな猫説)
 
それはさておき、問題はガソリンである。
 
そう、みなさんもお気付きの通り、ネパールでは現在、
慢性的なガソリン不足が深刻な問題になりつつある。
市内すべてのガソリンスタンドには、
長~~~~~い車の行列が毎日のように出来ている。
道路によっては、両側の一車線がこの列に占領されているので、
大交通渋滞を巻き起こしている。
 
この列は、この1ヶ月の間で、
2時間待ち、4時間待ち、半日待ち、一晩待ち、と
長くなっており、つまりタンカーがやってくるまで
待ってなければいけない、ということ。
 
昨日は、一番生活上がったりのタクシーの運ちゃんたちがキレて、
チャッカジャムを行い、警官との小競り合いもあった。
今日、彼らはカトマンズ・バンダを予定している。
 
以前もこういうことは、たまにあった。
例えば、タライが荒れてインド国境が閉鎖した時とか、
メインの道路がマオイストに封鎖されて、
インドからの物資がストップした時、とか。
 
そう、つまりガソリンは100%がインドから来ている。
インドから買っている。
インドが無かったら、この国の人々は車にも乗れない。
 
しかし、最近の慢性化したガソリン不足の理由はこうである。
 
ネパール政府がインドのガソリン会社に
お金を払っていない。しかもこの何年間も。
 
故にインド側はガソリンを売ってくれない。あたりまえ。
ちょっとずつお金を返済して、なんとかガソリンが
カトマンズに届いている状態。
 
おいおい、いったいお金はどうしたんだよ。
 
車の持ち主達は、キャッシュでガソリンを買っている。
ガソリンスタンドもキャッシュで政府にお金を払っている。
なんで払ってないんだよ!
 
その金はいったいどこに消えたのか・・・?
 
謎でもなんでもない。
例によってネパールの政治家達が、
私腹を肥やすために使ったのだ。
新しい外車を買ったり、家を建てたり、土地を買ったり、
カジノで遊んだり。
そんな事にこの金は消えてしまったのである。
 
ただの泥棒である。
 
タクシーの運ちゃんたちは、バンダなんかしている場合ではないのだ。
バンダなんかしても、この泥棒たちは痛くも痒くもない。
困るのは売り上げの入ってこない自分達と、
一般市民たちだけである。
政治家の家を戸別訪問してつるし上げたらよいのだ。
 
ネパールの政治家達は、腐りきっている。
腐った根性政治家世界選手権があれば
国としての金メダルも夢ではないだろう。
 
国家のリーダーであるべき立場の人間が腐ってるので、
貧困が解消されず、若者が過激な共産主義に感化されてしまうのだ。
 
大人が見本になれなきゃ、
子供達は迷うばかりである。
(日本も同じ問題をかかえてるわけだけ)
 
昨日、本屋のおじさんがこう言っていた。
 
政治家が今まで外国からもらったお金の半分だけでも
国のために使っていてくれたら、
この国はすごく良くなっていただろう・・・
 
これではまるで、どら息子に小遣いをやり続けている
ようなものである。
援助する側は、金銭管理を徹底すべし!
それかもう、援助はやめっ!

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自転車にのったサルサ踊り子

今朝からならびました、ガソリン。
嫁が行って来たのですが、
4時前に行って、7時半にGET!
でもバイクだからなせる技で、
このガソリンスタンド、
車の列最前列は2日前から並んでました。
っていうか、ガソリン無くて動かないから、
ガソリンスタンド前に駐車したって事なのかも!?

一昨日、ポーランド人女性がタメルで誘拐されたって噂、
聞きましたか?
by 自転車にのったサルサ踊り子 (2007-09-21 11:38) 

hikaruno

政治家の汚職もさることながら、一番の原因は、ガソリンの値段が、インドより低く設定されており、ガソリンの買入価格より販売価格が、安くなった折、その差額分を、国民の人気取りのために、値上げをせず、その負担が、ネパール石油公社にかかったためでもある。
 自転車党の私からすれば、ガソリンなど、もっと不足になってよろしい。空気はきれいになるし、いつも車で混雑している道も空いて、自転車の走行も快適になる。
 不必要に多いオートバイ、乗客の必要以上に多いタクシー、ミニバス、カトマンズは、パンク寸前である。
by hikaruno (2007-09-21 13:45) 

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