今月の共通テーマ「おいでよ、ネパールへ!」
今日8月15日は、「日本人商工会」という名のカトマンズ町内会からの観覧板で、
「おいでよ、ネパールへ」
という共通テーマでブログを書くべし、という指令が廻ってきた。
「終戦記念日を迎えて」なら書けそうだが、これはちょっと難しい(ウソ)。
おいでよ、ネパールへ!!!
私は、機関にも企業にも政府にも籍を置かない人間なので、
旅人に対してな~んの責任もない。なので、大声で言える。
「ネパール危ないんじゃないの?」なんて聞かれても
「ぜ~んぜん危なくないよ~、おいで~」と。
みんなの共通意見である、
「日本の方が危ないんじゃないかあ?」
「え?なんでロンドンに注意勧告が出てなくて、ネパールに出てるの?」
に私も同感だ。うんうん。
現にカトマンズ盆地だけでも2000人以上の日本人が安全に暮らしているわけだし。
トレッカー、登山チームはどしどし来ている。
かつてIRAが大暴れしていたロンドンに住んでいた私は、
毎日ソーホーのオフィスに通っていたし、その近辺で生活もしていた。
毎日のようにコーヒーを買いに行っていたカフェの
隣のパブが吹き飛ばされた時も恐怖だったし、
すべてのゴミ箱が街から消え去る前に(よく爆弾が投げ入れられてた)、
「ゴミ箱に近寄らないように」と勧告が出されたときも恐怖だった。
毎日のように、あちこちでポリスの黄色いテープがはりめぐらされる度に、
地下鉄一駅分歩かなきゃいけなかったり、
駐車してある自分の車を遠目に待たされたり、大渋滞に巻き込まれたり、
置き去りにされているバッグに冷や汗・・・。
まさに命がけな毎日だったなあ。
日本だってかなりのサバイバル地域である。
いつもは日比谷線に乗り替える友人が、
お腹が痛くなって中目黒のトイレに駆け込んで、遅刻。
いつもの電車に乗ってたら、確実に「サリン事件」に巻き込まれていた。
あの辺から日本は確実に「おかしく」なってしまってるなあ。。。
もうすっかり日常茶飯事になってしまっている
通り魔、幼児誘拐、恐ろしい殺人事件の数々・・・・
そうそう、テーマは
「おいでよ!ネパールへ」だった^^;
確かに今、ネパール国内、マオちゃんが暴れている地域はある。
(マオちゃんというのは、毛沢東万歳!共産主義サイコー!
という時代錯誤な思考を勝手に植えつけられて、
武器を持たされて、現状も良く判らないままに
殺し合いに参加させられている人々の集団>貧しい村出身の若者たち)
カトマンズにいると、それは、例えば、
「北海道でアイヌ民族と倭人が衝突!」
とか
「琉球民族蜂起!那覇で大規模な集会 警官隊発砲!」
なんて事を東京で、「そうなのか~」と新聞で知るようなカンジだ。
つまりそれはもう、
「どこの国にもある問題」に他ならないのだよ。
そうそう、テーマは
「おいでよ!ネパールへ」だった^^;
なぜネパールに住んでいるのですか!?
と聞かれると単純に、
「楽だから。うふふ。」と答えてしまう。
うふふ。
「もっと哲学的、神秘的、宗教的、学術的な答えを期待しているんだろうなあ」
と思いつつ、他に納得できる答えが見つからなかったりする。
「楽」
すなわち、気楽、安楽、楽しい、簡単、気持ちいい。
ここだけの秘密ですが、
巷で人気の「スロー・ライフ」がまさにここでは、
いとも簡単に実践できてしまうんですねー。
うふふ。
なんていうか、その、温厚な農耕民族のDNAが
「まあ、懐かしい!ここよ、ここ、ここに住みなさい。」とささやくのです。
そして騎馬民族モンゴロイドDNAが
「チベットまで飛行機で1時間、いつでも移動」というところで安心するのです。
「日本の方がいいでしょー?」とネパール人に聞かれるたびに、
「うう~ん・・・・・な、何が?」と逆に聞いてしまう。
「なんでもあって便利でお金もいっぱい稼げるでしょ」と言う。
「うう~ん・・・・そーだけど、ライフがないのよー」
とおしえてあげる。
ルドルフ・シュタイナーの弟子、ミヒャエル・エンデが書いた「MOMO」に中に
「時間銀行」というのが出てくる。
「時間」を銀行に預けるためにせっせとスピードアップして働く。
8時間の仕事を7時間で済ませれば、1時間預金できるという仕組み。
そして貯まった時間に利子をつけて返しましょう、と銀行が話しを持ちかける。
そりゃあ、いいぞ、とみんな必死で働くのですが、
後に銀行マンはみんなの時間を持ち逃げ、
市民はだまされていて、ただ働かされていただけという事に気が付くにでした。
まさに今の日本そのものってカンジがする。
ところで、シュタイナーはチベット仏教の「死者の書」に
かなりの影響を受けてるんですよ。知ってました?
そうそう、テーマは
「おいでよ!ネパールへ」だった^^;
家族と過ごす時間、友達と遊ぶ時間、自分と向き合う時間、
毎日を振り返る時間、自分のしたいことをする時間。
この「時間」を手に入れるためには「自分の心」を
知っておく必要があるのです。
自分にとって何が大切か、何が大切でないかを知るには、
高度経済成長万歳!な価値観を打ち破る必要があるでしょう。
そうそう、テーマは
「おいでよ!ネパールへ」だった^^;
ネパールはご存知のように多民族国家ですから、
「常識」というのもまた多種多様です。
また、カトマンズはロンドンにも増してコスモポリタンなので、
ありとあらゆる人種が、ありとあらゆる価値観のもとに
集まっています。
おもしろいすぎるほどおもしろい人々に日々出会えるので、
ホント、やめられまへんわー。
そしていろ~んな宗教やらヒーリング方法に出会えるのもまた楽しい。
生活レベルで活用できる、いろいろなプラクティス=練習
(日本語でいうところの修行)が、
意図とも簡単に体験、実践できてしまうから、おもしろい。
心を大切にしている土台があまりに大きいので、
当たり前のように心について学ぶ、語る。
とにかく、だ。
一度きてみてください。
あなたの価値観、あなたの人間性、あなたの人生を見直すには
うってつけの磁場です。ネパールったら。
注意:カップルで来る場合は、まれに価値観の破壊によって
別れるケースがございます。十分注意してください。
また、お互いの心を素直に見直して妙にアツアツというケースも
起こりがちですので、倦怠期のカップルにはおすすめです。
あ、ついでに、
チベットにもぜひ行ってね~!
特にB型の方、いますぐ会社をやめて1年ばかりどうぞ。
ババナ猫さん、最高!
おもろすぎ!
by 自転車に乗った現場監督(ナガルコットへ逝こう) (2005-08-18 14:23)